アクアレジンをルアーのトップコートし使用できるものか?と思って自作ルアーで実験してみました。
滑らかな部分に塗るとハジキが発生したり、希釈すると完全硬化まで時間がかかったりと意外と扱いづらいです。
ただし、仕上がりの透明感と強度は東邦産業のエポキシよりも格段に良!!
じゃじゃ馬のようなアクアレジンを
使いこなしてみてください。
透明キレイ!【アクアレジン】でも、、、あつかいにくい
割と安くて透明度が高いとのことで、アクアレジンをルアーのトップコートに使用してみました。
アクアレジンを簡単に紹介しておきますと、、、
○アクアレジン300g(主剤100g×2本・硬化剤100g×1本)
○主剤:エポキシ樹脂
○硬化剤:エポキシプロパン
○硬化時間目安:24時間~36時間(室温25~30℃の場合)
○比重:1.0533(水を1.0として)
つまり、混合比2:1のエポキシ樹脂なので、基本的にはルアーに使用しても全く問題ありません。
問題はあつかいにくさ…
アクアレジンで1層目を塗ってみた
アクアレジンをトップコートの1層目を塗ってみたところ、評判通りの透明感で感触もトゥルトゥルでかなりキレイな仕上がりでした!
ただし、時間経過とともにエポキシ特有のハジキが発生
塗ってから1時間待ってハジキを全て潰した後に再度ハジキが発生していましたので、硬化が遅いことが影響でして1時間経過以降でもハジキが発生してしまったみたいですね…
アクアレジンにアクアレジンを重ね塗り
ボクは必ず2層塗りをしているので、アクアレジンでも2層目の塗りをしました。
1層目でハジキがあっても
2層目で潰せればOKですからね~
仕上げでは気泡が残らないように希釈して挑んだ2層目
意味不明なくらい偏ってる(汗
そして、所々ハジき、、、
エポキシの上にエポキシを重ねる場合には、何かしらの対策が必要なんですね…
重ね塗りのハジキ対策①無水エタノールで拭く
エポキシ樹脂は、完全乾燥前に無水エタノールで洗うとほんの少しだけ、ベタつきが発生します。
この性質を利用して第2層目のアクアレジンの接着を良くする考えです。
無水エタノールで拭いた後にアクアレジンを塗ってフィニッシングモーターを回してみたところ、、、
ハジいてしまいました…
次の作戦へ移行します!
重ね塗りのハジキ対策②ペーパーがけしてパーツクリーナー
サンドペーパーで表面に細かい傷を付け、曇ったような見た目にして、パーツクリーナーで油脂とペーパーがけしたカスを洗い流してからアクアレジンを塗ります。
パーツクリーナーにはヘキサンが含まれていて、皮膚の脂も流してしまうのでできれば手袋をしてくださいね!
はたして、、、
一部にハジキが・・・?
これは、また別のミス⁉
ペーパーがけが深過ぎてカマスの皮が
表面にでてしまっていたようです。
こうなるとカマスの皮の脂肪分でレジンにハジキが出てしまうので、反対側を見る限りキレイに仕上がっている!
と言うことは
『 ペーパーがけ+パーツクリーナー洗浄 』
は正解ってことですね!
アクアレジンに他社のうすめ液が使えるのか?
結論として、アクアレジンにエポキシコート専用うすめ液を混ぜても問題ありませんでした。
変な反応は無かったので、入れる量と入れた後の性質を考慮した取り扱いをすれば、特に問題なさそうです。
ただし、硬化が遅くなると言う事を除いて、、、
アクアレジンを薄めるメリット
アクアレジンにエポキシコート専用うすめ液を入れたことで、メリットとしては泡が消えやすくなりました。
うすめることで粘度が下がり、泡が消えやすく、泡が割れやすくなったためだと思われます。
アクアレジンを薄めたデメリット
アクアレジンを薄めると泡が消えやすくなる代わりに、粘度が下がって水っぽくなるので筆から垂れやすくなり、フィニッシングモーターが傾いていると、アクアレジンが偏って固まります。
あと、もう一度言いますが、硬化は遅くなります。
アクアレジンでトップコートするなら
・重ね塗りの時にサンドペーパーでアクアレジンの乗りを良くする
・アクアレジンを塗る前にはパーツクリーナーで表面の油分を除去
こんな感じですね!
また作業して気が付いたことが有ったら追加していきます!